三田寛子さんの夫は中村芝翫さんです。
言わずとしれた歌舞伎役者で、中村家を引っ張る存在です。
歌舞伎が日本の文化、歴史を物語ります。
芸能が血縁に脈々と受け継がれ、その血統も
家系図によって克明に記されています
普通の家にはない、歌舞伎役者の家系図を見てみましょう。
家系図をよく見る家柄
家系図がある家は大体は由緒正しき家柄です。
日本で最も由緒正しき家である天皇系は家系図が
教科書に載っているほど、歴史的にも重要です。
他にも、戦国大名だったり、高貴な貴族だったり、
家系図があることと、レベルの高い家は一致するイメージすらあります。
これは家系図と言うよりも血統図というのですが
競走馬において、この血統図が大きな意味を持ちます。
良血馬が勝つ傾向が強いので、
競走馬の強さを測る時、どうしても血統図は欠かせません。
などなど。
家系図がその家、家柄のシンボルとして
一族の誇りを語り継ぐものではないか、と思います。
歌舞伎界の家系図
三田寛子さんが嫁いだ中村家は、歴史ある歌舞伎役者の家系です。
家系図をたどっていくと、中村歌右衛門から始まっています。
中村歌右衛門は、実に1714年生まれ。実に300年以上も前になります。
そして、中村家の血統は家系図に脈々と刻まれ
ネットで検索をかければ、簡単に見ることができます。
三田寛子さんは、そんな歴史ある家に嫁いでいるのです。
江戸時代から残る習わしに苦労したに違いありません。
さて、家系図を見てみると~代目~というように
今で言う芸名が正式な名前として家系図に刻まれています。
こういった芸名のことを、名跡と呼びます。
力士が引退後に~親方と呼ばれるようになりますが、あれも、名跡とよばれます。
ただ、力士の場合、同じ名跡を継いでも
家系図が作られるような、血縁にはなりませんので
根本から違うものです。
今の中村芝翫さんは八代目で、家系図をさかのぼってみてみると、
初代中村芝翫は1778年生まれで、中村歌右衛門の子です。
これまた、歴史のある名跡です。
そういう名跡を継ぐ方の妻である三田寛子さんは
中村家全体を支える存在として、
とても重要な役割を担っていることになります。
現に、これまで起きた様々な問題を見事に解決してきたのを見ると
その役割を担うにふさわしい力を持っていると言えます。
三田寛子さんの三人の息子が持っている名跡。
家系図を追ってみると、次のようなことが分かりましった
長男の橋之助さんは四代目。20世紀初頭にできたと思われる名跡です。
次男の福之助さんは三代目。江戸時代にあった名跡が昭和になってに復活させています。
三男の歌之助さんは四代目です。中村歌右衛門が名乗っていた名跡です。重大な名跡です。
それぞれに、大きな役割のある名跡を継いでいます。
そして、この名前は、中村家の家系図に刻まれていくのです。
これだけの名跡を継げること子供たちを育て上げた三田寛子さんは本当にすごいですね。
そして、家系図には配偶者の名前も刻まれています。
なので、三田寛子さんの名前も、中村家の家系図に加わるのです。
歌舞伎の歴史に、中村芝翫という“素晴らしい名跡”を継いだ人の妻として
語り継がれる存在となるのです。
ちなみに。中村家の家系図を見てみると
中村家の血族として中村玉緒さん、姻族として扇千景さんという
有名な俳優の名前を見ることができます。
これを見て、家系図って面白いな、と感じるのです。
三田寛子さんの名前を見ても、同じ感覚を覚えます。
三田寛子さんの存在感
家系図が300年前から綴られている中村家において、
三田寛子さんは非常に大きな力になっていると思います。
こういう事が起きること自体が芳しくないのですが、
中村芝翫さんが、女性問題を起こした時に
適切な対応をしたことにより、中村家へのダメージを
最小限に抑えることに成功しています。
昔、それこそ、家系図においては始まるに当たる人の時代には
女遊びは芸の肥やし、なる言われ方をされていましたが
現代ではそうはいきません。
女性問題は直に人気や、集客力に影響します。
さらに、演技への見られ方も厳しくなるだけに
対応の仕方で下手を打つと、取り返しがつかないのです。
そこを上手くいなした三田寛子さんは凄いとしか言いようがありません。
中村家の救世主です。
中村芝翫さんは、本当にいい人と結婚したと思います。
結婚相手が三田寛子さんではなかったら、どうなっていたかわかりません。
家系図が刻む中村家に取り返しのつかない
傷を残すことになったかもしれないのです。
それでも、息子の中村橋之助さんが起こした二股騒動では
メディアに顔を出していません。
中村家の女癖の悪い血統に怒っているのか、
もう、こうではどうしようもないという諦めなのか。沈黙を守ったままです。
三田寛子さんは中村芝翫さんの件でフォローし続けました。
しかし、こう何度も周囲の男性が問題を起こしたのでは
何とフォローをして良いのかすら見えてきません。
そう考えてみると、三田寛子さんが疲れ切っている。
と見ても良いかもしれません。
中村家の血統に限界が近づいている?
300年の歴史を刻む家系図は
中村家が代々守り続けていた歌舞伎の技能がそのまま書かれています。
家系図に記された名前の人たち全てが、
歌舞伎の功労者と言っても全く間違いはないのです。
そんな家系図に汚点となっているのが
残念ながら、中村芝翫さんだったり、中村橋之助さんだったりするのです。
中村家の舞台の集客が少なくなっている話や中村橋之助さんへの酷評、
更には時代と全く合わない女性問題の数々。
中村家の歴史における最大の危機ではないでしょうか。
もちろん。家系図には、ただ血統が書かれるだけで
その人が何をした、何を起こしたか、は書かれません。
しかし、人の記憶には残りますし、別の記録でどういう人物だったかを
垣間見ることもできます。
家系図を見た時、マイナスな印象のある名前が見えれば
家系図全体が悪く見えてくるものです。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、とはよく言ったもので
ひとつつのことが、すべての足を引っ張ります。
今のままでは、中村芝翫さんと橋之助さんが
そういう存在になりかねないのではないか、と心配してしまいます。
上手く立て直して、中村家の光になってくれればよいのですが。
まとめ
三田寛子さんと中村家について
・家系図が残っているのは、天皇家を始めとした高貴な家柄であるイメージがある
・中村家には歌舞伎の伝統を守ってきた300年にも渡る長い歴史と家系図が残っている
・家系図に記された名跡から、中村家にとって三田寛子さんの夫、息子たちが重要な人物だとわかる
・今の中村家を三田寛子さんは見事に支え続けている
・今のままでは、中村家の名前が汚名に変わりかねない危機にさらされている
家系図を見ると、凄いところに三田寛子さんが嫁いだことと
そんな凄いところを三田寛子さんが支え続け、立て続けているという事実の驚愕です。
その三田寛子さんに応えるべく、中村芝翫さんと橋之助さんには
これまでやらかしてきたことを雪ぐような活躍を期待したいと思います。
勿論、福之助さんと歌之助さんにも素晴らしい歌舞伎を期待したいです。