南沢奈央さんが出演したドラマ”高校入試”が2月に編集版として再放送
2012年の作品なので、南沢奈央さんから受ける印象が今と違います
あらましと評価を見る限り”高校入試”は、
なかなかに奇抜で評価を得た作品だったようです
高校入試と南沢奈央さんについて見ていきます
高校入試というドラマと南沢奈央さん
“高校入試”は作品名通り、高校入試をテーマにしたミステリー&サスペンスです
高校入試を控えた学校で巻き起こる事件に次ぐ事件が
人間関係、学校の在り方、学校教育、しいては日本人の何たるかなど
多くの社会問題に言及していく、社会派の作品でもあるようです。
高校入試というミクロなテーマからここまでマクロに話を持っていく。
このドラマの脚本を手掛けたのがミステリー作家でもある”湊かなえ”の世界が
全開の作品というわけです。
“高校入試”というドラマがサスペンスということもあり
起きる事件に全ての人間が疑心暗鬼になり暗澹とし、殺伐とした空気が
“高校入試”作中に流れる中、南沢奈央さんの演じるキャラクターが
そういう雰囲気の息苦しさを緩和するような終始明るさを見せていて、
南沢奈央さんの存在で、ドラマを見続けられたという声もあります。
ドラマの評価を見てみると、主演の長澤まさみさんよりも、
南沢奈央さんの名前の方をよく目にしました。
それだけ、南沢奈央さんは”高校入試”というドラマにおいて
素晴らしい演技を見せていたということなのでしょう。
南沢奈央さんには、2012年当時では
元気で明るい、というイメージが随分あったようで、
南沢奈央さんのイメージを上手く生かした役だったと言えるようです。
ドラマ全体の雰囲気に対して異端を放つのは難しい役どころです。
南沢奈央さんが”高校入試”でみせた演技は、殊によったら
南沢奈央さんの俳優としての評価を相当高めた可能性もあります。
主役ではありませんが、南沢奈央さんにとって
とても大きな意味を持っている作品と言えるかもしれません。
レビューを見ての高校入試というドラマへの印象
ここからは、南沢奈央さんについてのことではありません。
南沢奈央さんについての話だけで良いならば
ここは読み飛ばして問題ありません。
これは、私がこういう”社会派”の作品について思うことは、“製作者はしっかり自分なりの持論を出せ”です。
社会に対して批判を浴びせ、疑問を投げかける以上、
攻撃した対象への責任を果たすべきだと考えています。
社会の何処が悪くて、何を変えれば良いのか。
どうしたら、批判した内容を解消できるのか。
そういった解決論を述べてほしいのです。
ところが、大抵はそういうものは持論での解決を見せず
“考え方は視聴者にお任せします”のようなスタンスを取ります。
あまりに無責任やしませんか。
レビューを見る限り”高校入試”もそういう方向のドラマだったようです。
ミステリー&サスペンスとしてのシナリオや描写、回を進むごとの急展開など
大きく評価されているのを目にしました。
その一方で、
最後まで見てもやもやが残った、であるとか、後味があまり良くない、であるとか、
マイナスな言葉を見ることができました。
悪意のキャラクターがのうのうとして事に反吐が出るとまで口にするものもあり、
理不尽を伴った結末だったことも分かりました。
デビューのなかで、私と同意見だと思われるもので
“たかだか高校入試ごときでメディアやら政治やらなんて大きな事を抜かすな”
大風呂敷を広げているのに、結局何が病巣で、何を変えなければならないか。
“高校入試”というテーマがミクロすぎる舞台なため、
マクロな結論を導き出していない、そういう印象のあるレビューでした。
まとめ
南沢奈央さんとドラマ”高校入試”について
・”高校入試”はタイトル通り、高校入試を舞台としたミステリー&サスペンスドラマ
・南沢奈央さんは、ドラマの中で異端を見事を演じきった
・社会派ドラマは製作者自体が意見を出さず、責任逃れをしている印象がある
“高校入試”はドラマとしてはミステリー&サスペンスドラマとして評価できる作品で
南沢奈央さんが良いエッセンスになっていることは分かりました。
ただ、やるなら、娯楽に徹しさせてほしい、と思う。
社会がああだ、世の中がああだ、とかただでさえ不快な現実を
これでもかと見せつけられても、正直気分が悪すぎる。
やはり、私と社会を語るドラマの相性は最悪のようです。
“高校入試”については、南沢奈央さんの名演を評価して、終わりにします。
南沢奈央さんは2012年でも、今でも評価されている俳優さんなのですね。