FX初心者はトレンドフォローが良い、というのはわかりました。となるとまずはトレンドを見つけるところから始めなければいけません。騙しが多いFXのチャート、勝つためには明確なトレンドを見つける方法を知らないといけません。まずはトレンドの確認について勉強します。
トレンドが発生しているかどうかの見極め方
そのチャートにトレンドが出ているのか、あるいは騙しなのかを判断する手順は
- 上昇トレンドと思われるチャートを見つける
- まずは安値に①と番号を振る
- 次の安値と思われる価格に③と番号を振る
- ①と③の価格差を確認する
- ①と③の間の最も高い価格に②と番号を振る
- 次の高値にあたる④を探す
- 今回の上昇トレンドに入る前のチャートを遡って確認する
具体的にやっていきます。
上昇トレンドと思われるチャートを見つける
まずは見つけました!
いったん、下げてから再び上昇に向かうのではなかろうか?というチャートです。
まずは安値に①と番号を振る
まずは安値に①と番号をふります。
次の安値と思われる価格に③と番号を振る
次の安値と思われる価格に③と番号を振ります。
①と③の価格差を確認する
①と③の価格差を確認します。
価格差は10Pips以上必要です。
①は132.028円
②は132.342円
②-①=132.342円-132.028円=0.314円
USD/JPYでは1Pip=0.01円(1銭)ですから
10Pips=0.1円(10銭)です。
このチャートの場合、0.314円ありますから、OKです!
①と③の間の最も高い価格に②と番号を振る
次に①と③の間で最も高い価格に②と番号を振ります。
チャートではあまり高値という感じがしませんが、大陰線の後なのでチャートの縦軸が狭くなっているせいです。
見た目だけで判断するのではなく、実際に計算しないとわかりませんね。
次の高値にあたる④を探す
③が見つかったら、③以降の個所に高値を探します。
メタトレーダー4のインジケーターの一つ、ジグザグを使うと高値安値は見つけやすいですね。
ここでも10Pips以上の価格差があることが必要です。
③は132.693円
④は133.074円
④-③=133.074円-132.693円=0.381円
価格差が0.381円(38Pips)ありますので、10Pips以上の条件をクリア!
今回の上昇トレンドに入る前のチャートを遡って確認する
上昇トレンド発見!!と喜んでいたわけですが、まだ確定ではありません。
上昇トレンド確定させるためには、さらにチャートを読み込む必要があります。
今回発見した4点から成る上昇トレンドが、長く続いている上昇トレンドの途中にあるなら問題ありません。
逆に、直前の下降トレンドから転換してすぐのときに発生したトレンドなら注意が必要です。
「本当に下降トレンドから転換したのか?」がわからないからです。
トレンド転換したかは判断するには、価格差を見ます。
具体的には「前の下降トレンドの最後の高値を10Pips以上、上に抜けているかどうか?」をチェックします。
今回の場合、パッと見でもわかってしまいますが、最後の条件を満たしていません…
大陰線の前の高値は135.300円。
④は133.074円ですから、222Pips以上下落しています。
よって、このチャートではまだ上昇トレンドは確認できません!!
チャート分析をしてみて
最初にこのチャートを開いたときは、「やった!上昇トレンド発見!!しかも下落の後なので大きく狙えるのでは!?」と期待しました。
ですが、一つ一つステップを確認してくと、まだ時期尚早なチャートだとわかりました。
早くトレードしたい!という気持ちは強いですが、ここは我慢。相場は逃げません。
今回のチャートでは上昇トレンドが確認できないのでエントリーは見送ります。
追記
翌日、改めてチャートを確認しました。
底支えはされているようですが、直近の高値には全然届きません。
前日は「上昇トレンド確認できない」と判断しましたが、この時点でもやはりトレンド転換はないと判断できます。
逆に、下降トレンドの入り口にいるとも考えられるます。
今回は上昇トレンドを探すのを目的としましたが、下降トレンドが発生しているのかを確認してみます。