今回の不具合対応は電気温水器の水圧が弱い!というもの。それも電気温水器の容量を470Lから370Lに変えたら水圧が弱くなった、とのこと。果たして電気温水器のタンクの容量を470Lから370Lにサイズダウンさせたら水圧が弱くなるなんてことはあるのでしょうか?
電気温水器のタンクの容量を470Lから370Lにしたら水圧が弱くなる?
ガス給湯器から電気温水器に変更した場合、水圧が弱くなる、という話はよくあります。
入居したてのお客様から、「シャワーの水圧が弱い!!」という問い合わせはかなり多いです。
それはガス給湯器が水道圧力をほぼそのまま使えるのに対し、電気温水器は減圧弁により、減圧してしまうから。
でもこれは電気温水器であれば仕方のないことなんです。
なぜなら水道圧を減圧せずに電気温水器のタンクに入れてしまうと、タンクが壊れてしまうから!
ですので、電気温水器の仕組みをご説明し、納得していただくしかないんです。
入居者様からは、「入居前に説明するものじゃないんですか?」とのお叱りの声をいただきますが、まったくもってその通りです。
重要事項説明のときに一言言っておいてほしいです・・・
ですが、今回の不具合対応では容量470Lの電気温水器から370Lの電気温水器への変更で水圧が弱くなった、というもの。
電気温水器から電気温水器なので、基本的にはシャワーの水圧が変わることはないはずです。
仕入れ先に問い合わせをしてみても、「タンクが小さくなっているので強くなることはあっても、弱くなることは考えにくい」との回答です。
電気温水器のタンクの容量が470Lでも370Lでも、減圧弁での減圧は同じなんです。
ということは出てくる水圧は同じはず・・・
現地確認 本当に470L→370Lで水圧が弱くなった??
では実際にはどうだったんでしょう?
お客様も、実際に確認に行かなければ、ご納得いただけないだろうと思い、現地確認に行ってきました。
ですが、正直わからないというのが答えです。
というのも、交換前の状態を知らないから・・・
確かにシャワーからの水は結構柔らかな感じでした。
本当なら水圧計を使って規定の水圧が確保されているか調べなければいけないんでしょうが、水圧計も持っていません。
また、もしかすると電気温水器を交換したときに、サーモスタット水栓のストレーナー部に異物が紛れ込んだのしれません。
そうだとすると、ストレーナー部で水圧が弱くなってしまいます。
でも、私はサーモスタット水栓の取付はできないので、ここも調べることはできません。
止水栓は全開だし、給湯温度もマックスの60度に設定されていました。
これ以上の対応ができませんでした。
結局、お客様へはすべての水栓が全開になっていること、設定も問題ないことをご説明し、電気温水器の仕組みも理解していただきました。
あとは、シャワーヘッドを低水圧用のものに交換する旨をお伝えして、ご納得いただきました。
まとめ
電気温水器のタンクの容量が470Lでも370Lでも水圧が変わることは、基本的には考えにくい。
対応は
①止水栓を全開にし、給湯の設定温度を最高値に上げる
②シャワーヘッドを低水圧ように交換する
③サーモスタット水栓のストレーナー部を清掃する
というのが考えられます。
手軽にできるのは①と②。
③は専門業者に頼まなければならないので、別途費用が発生します。
電気温水器による水圧が弱いという問合せ、結構キツイです。
以上、「電気温水器470Lと370Lで水圧が違う?容量の違いで水圧が弱くなることはあるの?」でした。最後までお読みいただきありがとうございます。