今回はちょっとお恥ずかしい話。同僚が「この洗面ボウルはホーローでなく陶器なので補修は出来ません!」と言っていました。大変です!後輩から陶器とホーローの違いを聞かれたら答えられません‼︎違いや補修の可否、見分け方など答えられるよう今一度しっかり調べてみます!
そもそも大前提として
陶器とホーローは違うもの!
なんです。
定義を聞かれてもなかなかちゃんと答えられませんよね!ってか定義も知らなきゃ後輩にちゃんと教えられません!格好つきません!!
衛生陶器とホーローの違い|そもそも衛生陶器とは?
衛生陶器とホーローの違いを知るためにまずは陶器の定義を調べます!
陶器とは粘土を1200℃以上で焼入れ、釉薬(ガラス質)塗焼きつけたもの
吸水性がほとんどなく、汚れが付きにくく洗浄が容易なのが特徴。
表面硬度が高く傷がつきにくいなどの長所がある反面、衝撃や、熱湯などの高温により破損する場合もあります。
衛生陶器は、洗面化粧台の洗面ボウル、便器、浴槽、汚物流しなどに使われています。
衛生陶器のメーカーではTOTOやジャニス工業などが有名です。
衛生陶器とホーローの違い|そもそもホーローとは?
衛生陶器とホーローの違いを知るために次はホーローとは何か?を調べます!
ホーローは金属(鉄やアルミなど)にガラスを高温で焼きつけたもの
金属とガラスの両方の特徴を併せ持つため、水、熱、ニオイに強く、割れにくい素材です。
ちなみに、漢字では琺瑯(ほうろう)と書きます。でも難しいので「ホーロー」と書かれることがほとんどなのが現状です。
ホーローは、キッチンパネルや洗面ボウル、トイレ、浴槽などに使われています。
タカラスタンダードなどのメーカーが有名ですね。
安物のホーローだと金属とガラスの焼き付けが甘く、傷が付きやすいと誤解されていることもありますが、ちゃんとしたホーローは傷に強いんです。
衛生陶器とホーローの違いは何?
では陶器とホーローの違いはなんでしょうか?違いを比べてみます。
衛生陶器 | ホーロー | |
材料 | 粘土+ガラス | 金属+ガラス |
吸水性 | なし | なし |
衝撃 | 弱い | 弱い |
傷 | 強い | 強い |
湿気 | 強い | 強い |
熱 | 過度の熱だとひび割れ | 強い |
こうやってみると、衛生陶器とホーローって材料は違いますけど、ほとんど同じに見えてしまいますね。
ではどうやって衛生陶器とホーローを見分けたらいいんでしょうか?
衛生陶器とホーローの違いの見分け方
衛生陶器とホーローの違いを踏まえて、見分け方をご紹介します。
まずは音。爪で弾くように叩いてみて下さい。
陶器なら「コンコン」という感じ、ホーローなら「カンカン」という感じの音がします。
他には物が落ちてしまって傷がある場合
陶器ならヒビが入ります。ホーローだと表面が剥がれ、黒くなります。
衛生陶器やホーローは補修できる?
長くなってきたのでまとめます。
基本的に衛生陶器は補修できません!ひび割れなどがあると補修はできず交換になります!
ただし一時的になら強力な接着剤でひび割れ箇所を埋めることはできます。
もしも衛生陶器にひび割れが起こり、水が漏れるような場合は一先ずひび割れ箇所を接着剤で埋めてしまい、交換するまで時間を稼ぐのも一手です。
一方ホーローは軽微な傷であれば補修可能です!
軽微な傷というのは少し欠けている程度の傷のことです。
ホーローの補修材は簡易的なものであればホームセンターで購入することができます。
これがよく売っているヤツです。
お値段もそんなに高くありません。水性絵具を混ぜれば色を合わせることもできる優れもの。
まとめ
見分け方①音 爪で叩いてみて
陶器:「コンコン」という感じ
ホーロー:「カンカン」という感じ
見分け方②何か落とした時
陶器:ヒビが入る
ホーロー:表面が剥がれ、黒くなる
補修はできる?
陶器:補修不可能
ホーロー:軽度なら補修可能
以上、「陶器とホーローの違いは何?洗面ボウル、陶器とホーローどちらが補修できる?陶器とホーローの見分け方は?」でした。最後までお読みいただきありがとうございます。